「寿余工学」とアスコ·サリテ博土

摘要

筆者は，(社)新都市ハウジング協会の広報誌「新都市ハウジングニュース」の編集に携わっている。その2009年秋号1）は「超寿命」を特集テーマとすることになり，掲載すべき材料をインターネットで検索していたら，秋田大学の加賀谷誠教授が，日本建築学会の建築雑誌に，「寿命工学」を紹介している報告を見つけた。その報告は，フィンランド技術研究センターのアズコ·サリア博士がRILEM（国際材料構造試験研究機関連合）やCIB（建築研究国際協議会）の活動として，2000年境から「建設における寿命工学（Life Time Engineering in Construction）」や「材料や構造物の生涯性能（Life Time Performance of Materials and Structures）」などの委員会を立ち上げ，委員長として積極的に活動されていること，それらの委員会の年度目標や関連した国際会議および成果図書などが紹介されていた。