酸化ストレスによる真皮由来Neuregulin 1（NRGl）を介したメラニン生成促進

摘要

メラノサイトは表皮基底層に存在するが，その周辺に存在するケラチノサイトや線維芽細胞からの影響を受け，皮膚色にかかわるメラニン生成量が制御される。UVA（320～400nm）への暴露は，皮膚に即時黒化（im－mediate pigment darkening）や持続型即時黒化（persistent pigment darkening）を引き起こすことが知られている。波長の長いUVAは，表皮のみならず真皮の奥深くまで到達する。また，UVAは皮膚の内在性の光増感剤を励起させることにより，活性酸素を発生させる。UVB（290～320nm）への暴露は，皮膚にメラニン生成の亢進に伴う色素沈着を引き起こすことが知られている。