「災害撲滅への道」現場の安室を守り措け！

摘要

廊下からのざわめく音で、新巻 淳は目を覚ました。仮眠をとっていた会議室の壁の時計を見ると7時前。部下の稲田の姿はない。他の者もいつもよりだいぶ早く出勤してきたようだ。新巻もすぐに会議室を出てリッカー室に向かった。ロッカー室では数人が着替えをしている。組立係長の芳田の顔もあった。「おはよう」。新巻が声をかける。「おはようございます。課長、稲田君と徹夜したのですか？」と芳田。