「機能化が進み，利用が拡大するマイクロカプセル」を企画して

摘要

マイクロカプセル（MC）の研究開発は，古くて新しい。 それが最初に実用化されて社会に登場したのが感圧複写紙であり，1960年代には既によく知られる存在となった。 70年代までに多くのアイデアが発表され，広範な対象に対して研究開発が行われてきた。 その流れの延長として，カプセルのサイズがμm以下にまで到達し，ナノカプセルの名称まで生まれた。 本特集のタイトルでは伝統的な総称としてマイクロカプセルを用いたが，記事の内容はnmからmmの領域にまで及んでいる。