EUの残留農薬基準適合を目指した防除体系確立の取組み「ほんまもんの宇治茶の輸出に向けて」

摘要

京都府では、平成23年度に「宇治茶の魅力、世界へ発信プラン」を策定する一方で、宇治茶輸出拡大支援のため「京都府農林水産物.加工品輸出促進協議会宇治茶部会」を設置し、EU諸国などでプロモーシヨン活動や商談会等を行ってきました。農産物の輸出にあたっては輸出相手国の残留農薬規制への対応が必要です。そのため、輸出向けの茶生産に際しては、輸出相手国の農薬残留基準値への適合を実現する防除体系を確立することが技術的課題となります。京都府では、茶生産農家や関係各機関の協力を得て、輸出向け防除体系の確立に向けた活動を行っており、本稿ではこの取組みを紹介します。