－ SO－22000適用の実践その2‥経営者の責任と資源の運用管理

摘要

前号では、用語の解説に少し紙数を割いてしまい、「食品安全マネジメントシステム」の解説が十分ではなかったので、本号で、少し補足し、更に「経営者の責任」と「資源の運用管理」の解説をすることにする。 前号では、マネジメントシステムの仕組みを解説したが、ISO22000では、その実現のための要求事項として、「一般要求事項」および「文書化に関する要求事項」を示している。 「一般要求事項」では、食品安全マネジメントシステムを確立し、文書化、実施、維持、更新というP－DIC－Aサイクルをまわすことが求められている。 また、食品安全マネジメントシステムの適用範囲の明確化を求め、そのために4つの項目、a．ハザード分析と管理、b．外部へのコミュニケーション、c．組織の内部コミュニケーション、d．食品安全マネジメントシステムの定期的評価と更新の実施を求めている。 そのための具体的手段については、前号で触れた「食品関連産業のためのISO22000適用ガイド」を参照されたい。