文化的景観としての茶園ー川根地域を題材として－

摘要

今年1月、朝日新聞社／（財）森林文化協会主催による「にほんの里100選」が発表されました。「人々の暮らしによって育まれてきた、すこやかで美しい里」を全国から100ケ所選ふという企画で、「景観」「生物多様性」「人の営み」の3点をとくに重視して選定が行われました。その2000地点を超す候補の中から選ばれた里のひとつとして、静岡県の川根本町が入っています。その理由はもちろん、大井川や周囲の山林とともに、日々の営みの中で作り上げられてきた茶園の景観が評価されてのことです。なお、ほかにも茶園が主な構成要素に含まれている100選の里としては、神奈川県相模原市の佐野川や福岡県星野村、宮崎県延岡市の北浦町があります。