新規機能性食品素材を用いた商品開発: ハタケシメジ抽出物の健康食品の開発

摘要

ハタケシメジ（Lyophyllum decastes（Fr．：Fr．）Sing．）は、キシメジ科シメジ属に分類され、春から秋にかけて北半球の温帯域の林内、林道端および庭などに発生するキノコである。 地中に埋もれた木を栄養源として発生する。 ハタケシメジは、その形状などから同属のホンシメジと混同されていたこともある。 しかしながら、分子生物学的な解析の結果、現在では完全にホンシメジとは別種として認識されている。 キノコの言い伝えの中には、「香りマックケ味シメジ」といった言葉もあるくらいである。 従って、ハタケシメジの人工栽培が開始された当初は、ホンシメジの代替種としての考えもあったようだ。 しかしながら、ハタケシメジのそのものの特性として、味にくせがなくキノコらしいシヤキシヤキ感による歯ごたえから、近年需要は増加傾向にある。