平成16年度「ブランド、ニッポン」加工食品供給促進等技術開発事業「秋田県産米を用いたγ－アミノ酪酸高含有食品素材製造技術の開発」

摘要

近年、食生活のグローバル化から米の消費量は減少している。 生産量が全国第3位の秋田県においても、消費量の減少は重要な問題である。 一方、高血圧症による動脈硬化は、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な疾病に進行する可能性の高い生活習慣病の一つであり、原因不明の本能体性高血圧症が90％を占めていることが知られている。 近年、機能性成分を含む食品の開発が盛んに行われ機能性食品に対する消費者の注目度は非常に高いものである。 動物界に広く分布しているアミノ酸の一種で、哺乳動物の脳や脊髄に存在する神経伝達物質であるγ－アミノ酪酸（以下「GABA」という。 ）も機能性成分の一つである。 現在、GABAを含有した食品として発芽玄米やギャバロン茶、乳酸飲料等が市場に流通し、最近では、特定保健用食品として許可をされたGABA含有食品も販売されている。