樹齢200年の森をつくろう-木造文化遺産、木造技術を継承するために

摘要

日本は, 豊かな森林資源に恵まれ, 独自の「木の文化」を誇ってきました。神社やお寺などの木造建築の数は, 国宝、重要文化財だけで4000棟以上にものぼります。さらに, 法隆寺をはじめ多くの木造建築が世界文化遺産に指定されています。こうした伝統的な木造建築は, 定期的な修理を繰り返すことで, その姿を保っています。 部分的な補修などの小修理は50-100年周期で, その間に, もっと短い周期で屋根の修 理ゃ葺き替えなどが行われます。そして, 300年に一度は, 解体して傷んだ材を取り替え るなどの大規模な修理が必要になります。