歴史学教育におけるPBL: スタートアップセミナ一での試み

摘要

三重大学人文学部においては、初年度教育の重要な柱としてこの十数年来、一年次生を対象 としたセミナ一（演習）を実施してきた。「オリエンテーションセミナー」という名称で出発 した力、現在は「スタートアップセミナ一」と名を変えている。この授業の主たる目的は、大学生になったばかりの一年次生の思考回路を、高校生のそれか ら大学生のそれへと切り替えることであると筆者は考えている。この点を踏まえて授業の計画 を練り、実行していった一つの記録として、本稿を記すこととしたい。