画像解析による韓牛のロース芯内脂肪面積割合と脂肪交雑等級との関連性

摘要

画像解析手法を用いて韓牛の脂肪交雑の程度，画像解析形質と枝肉格付結果との関連について調査した。画像解析には韓国で飼養された韓牛33頭（雄21頭，去勢12頭）の第13肋骨-第1腰椎間切開面画像を使用した。雄 牛は去勢と比較して口一ス芯面積が大きく，皮下脂肪も薄いことから，歩留の点では優れていた。しかし，脂肪 交雑に関しては去勢牛で有意に高く，肉色も明るいことから，肉質の点では去勢牛が好ましい結果となった。韓 牛における脂肪交雑等級の格付結果と脂肪面積割合との相関係数は0.98と高い値を示しており，韓国では脂肪交 雑の量が脂肪交雑等級の格付において最も重視されていると考えられる。