平成20年全国主要子牛市場のまとめ－各品種とも価格の下落が顕著に一

摘要

平成20年は肉牛生産者（繁殖肥育とも）にとって苦しい一年となった。飼料高、景気後退、消費低迷、嫌な言葉ばかりが並び、子牛価格も前年から大きく下げた。図の通り、子牛価格は18年12月をピークに下がり続け、黒毛和種の去勢を見てとれば、57万8000円という驚異的な高値が僅か2年の間に40万円程度まで、約3割も下落したことになる。しかし平成13年のBSE以前の相場は、和牛去勢で全国平均40～45万円で推移しており、平成18年前後の価格があまりに高すぎたというのも確かである。