ャギ精巢におけるリラキシン関連因子の局在と 性成熟に伴う発現パターン

摘要

雄ャギにおけるリラキシン関連因子（RLF)の生理機能を探るため，精巣でのRLFの局在と 性成熟に伴う発現パターンを調べた.抗体はRLFのA鎖領域のぺプチドを抗原としてゥサギで作製し， 特異性はWestern blotとOuchterlony法で評価した.免疫組織化学とWestern blotの結果，RLFはライ ディッb細胞で約12kDaの夕ンパク質として翻訳されていた.RLF陽性を示すライディッヒ細胞の面 積分率は生後3力月齢までに2.2%まで一旦有意（P く 0.05)に減少した後，春機発動期にあたる4力月 齢で再び有意（P く 0.05)に増加して5.7%となり，成熟（6.7%)と変らないレベルに達した.これは Western blotの結果と一致した.以上，ャギでは精巣ライディッヒ細胞がRLF夕ンパク質の唯一の産生 源で，その発現は性成熟に伴い増加することから，RLFの精巣機能への関与が示唆された.