キヤビラリ一電気泳動による 果物搾汁液中の糖および有機酸の測定*z

摘要

キヤビラリ一ゾーン電気泳動は内径50から75 jxmの細 いフューズドシリ力の管に電気伝導度の高い緩衝液を満た し，両端に高電圧をかけることにより電気浸透流を発生さ せ，電荷とサイズにより物質を分離する方法である.物 質の検出方法は主にUV吸光測定が使用されており，GC やHPLCのように検出装置の種類は多くないが，分離対 象と同じ電荷のUV吸収剤をバックグラウンド電解質とす ることで，UV吸収のない物質も検出可能である.以前 に，高pHに調節した4級アンモニゥム塩を泳動用緩衝液 とし，さらに間接吸光剤を導入することで，約120種以 上の陰イオン性あるいは通常では電離が小さい糖類を分離 する方法が報告された（SogaandRoss, 1999).