保蔵温度の異なる緑熟トマトの追熟における果皮色， 積算ェチレン生成量および果実品質の変化

摘要

本研究では緑熟トマトを，異なる保蔵温度条件下（15， 20， 25°C)で追熟させた。その結果，果皮色a*/b*と積 算ェチレン生成量との間には保蔵温度の影響が認められ た。一方で，果皮色aVb'と果皮色a'値，果実硬度，内 部品質（糖度，じァスコルビン酸含有量，リコピン含有 量）との間には保蔵温度の影響が認められなかつた。以上は，異なる保蔵温度条件下で緑熟トマト果実を追 熟させた場合，果皮色a*/b*値が果皮色a'値や果実硬度， 内部品質を表す指標として有益であることを示すもので ある。今後は異なる保蔵温度条件下でのトマト果実の果皮色や果実硬度，内部品質に関して，同一トマト果実を 用いた非破壊計測を行い，本知見の検証を行いたい。