Zucker肥满ラットにおいて交感神経活動が動脈圧上昇に果たす役割

摘要

肥満は生活習慣病をはじめとする様々な疾患の危険因子であり、特に肥満に伴う高血圧症は 交感神経活動の増加が重要な要因であると考えられてきた。しかし、肥満発症過程における動脈圧お よび交感神経活動の変化を長期間直接計測した報告例はなく、肥満の発症と交感神経活動の増加との因果関係については未だ詳細は明らかになっていない。そこで本研究は、肥満自然発症ラッ卜obese Zucker ratと同系統でやせを示すlean Zucker ratを用いて、肥満に伴う高血圧発症に交感神経活動が 果たす役割について検討した。