動脈圧受容器が食塩負荷時の腎交感神経とナトリウムバランス調節に果たす役割

摘要

食塩の過剰摂取は高血圧症を引き起こすと考えられているが、その詳しいメカニズムは未だ明らかにされていない。 一方、動脈圧受容掛は動脈圧を一?定範囲に保つ上で重要な役割を果たすことが知られている。また、動脈圧受容掛ま腎交感神経活動、腎ナトリウム排泄調節、ナトリウムバランス調節に関与すると考えられている。 しかし、これらは主に数時間の反応を観察した短時間の実験結果に基づくものであり、数日間という時間スパンで、動脈圧受容器が腎交感神経活動とナトリウムバランスに果たす役割について検討した研究は無い。 そこで、本研究臥動脈圧受容器の除神経を行ったラットを作成し、3日間食塩負荷を行い、腎効軒中経とナトリウムバランスの応答を観察した.