搾乳牛における能動的対人反応と受動的対人反応

摘要

筆者は、これまでウシと人間の関係に関する研究をいくつか行ってきた。 これまでウシの人間に対する反応を調査する手法としては、逃避距離（flight distance）の測定が用いられてきた。 この方法は、ウシが人間め接近に対して京す「受動的な反応」でありそれだけでは、片手落ちだと考えろ。すなわち、ウシの人間に対ずる反応のもう一つの側面と嶺定される「能動的反応」を定義し、調査する必要があると考えた。子牛において払能動的対人反応と。受動的対人行動の関連について検討したが、両者の間に正の相関関係はあるものの、高いとはいえなかつた。 ずなわち、ウシの人間に対ずる反応は、能動的な行勤と受動的な反応の両面から検討する必要があると考えられる。