農政の地方分権を興す- Part 1農政の地方分権の可能性:「地域主権」改革によって地方はどう変わるのか－「つながりの共動社会」と自治

摘要

民主党政権が謳う「地域主準、しかしそれを実現す　るのは、荒さに「地域」の力、そこに住む住民の気持ち　と行動にかかっている。ふるさとにつながりを取り戻し、　希望を見出すための地方自治が、いま、求めちれている。 私が、2003年の統一地方選挙で福井県知事に初当選してから、2期7年が経った。これまでの間、地方発の新しい政策づくりを進め、また、地方の立場からの政策提案も国などに対して積極的におこなってきた。　その成果の一つが、私が提案した「ふるさと納税」が2008年4月、国の新しい税制として導入されたこ　計とだ。これは、生まれ 郷だけに限らず、かつて住んでいた街や憧れの街など、納税者一人ひとりがみずから選んだ「ふるさと」に寄付ができる制度である。地方発の提案が国を動かし「新しい制度の実現に結びつく事例となった。