炭と木酢液の有効活用刷 －鶏卵肉を中心として－: 木酢液の原液中の成分とその働き

摘要

木酢液は酸性で、pHは一般的には二～三である。 しかし炭化の方法や炭材の種類、炭材の水分含有量などによって、木酢液の性質は多少異なってくる。 たとえば黒炭窯と白炭窯で生産された木酢液を比較すると、比重についてはわずかに白炭窯の木酢液の方が大きい程度である。 しかし酸の含有量を比べると、黒炭の木酢液では三～四％であるのに対し、白炭の木酢液では七％を超えることがある。 また一般に、乾留炉、平炉で生産された木酢液の方が、土窯によるものよりも比重が大きい。 炭材や炭やき窯の種類の違いによる木酢液の性状の特性を、第16表に示した。