食品トレーサビリティ確保の国際動向：無視できないトレーサヒリティ国際化の流れ

摘要

欧州連合では、トレーサビリティの確保がさまざまなレベルで取り組まれており、それらが有効に働いている。 まず欧州連合規則の一般食品法があり、トレーサビリティのベースラインとなるものが定められ、義務化されている。さらに特定の食品については、より高いレベルのトレーサビリティを求める個別規則がある。 最初にトレーサビリティの確保が義務化されたのは牛肉であり、BSEのリスク管理と表示の信頼性確保が目的にされている。 遺伝子組み換え物質も、同様にリスク管理と表示を目的として義務化された。二〇〇四年一月からは、卵が同様に義務化されたが、これは表示の信頼性確保が目的となっている。 その他の品目については、飼料、水産物や、スモークフレーバー等がある。