果樹の新技術 新発見（93）カンキツ果汁中のがん抑制物質

摘要

近年、果物や野菜に含まれる成分に高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病などの生活習慣病を防ぐ効果や発がん抑制効果が見出されてきている。 このような背景のもと、医薬に頼らず、生活習慣の改善、特に食生活の改善を図り、生活の質を高めることで各種疾病の予防を実践しょうとする動きが起こっている。 ∨虼螭适我哐д{査や動物実験にょり、カンキッ果実にはがん予防効果があることが明らかにされている。カンキッ類の果皮はフラボノイド類、クマリン類など抗酸化、発がん抑制、抗変異原活性をもつ多様な生理活性物質を含んでおり、漢方薬としても使われている。