農産物の規格化の変遷とその意味に関する一考察

摘要

農種物を商品化する上で，収穫後の選別、規格化はどうしても必要な過程で，それは「流通過程に延良された生産過程」の一部とも表硯される．それは，農産物が一つに生産過程が自然諸条件に大きくん右されるために品質の一定性を確保するのは殆ど不可能なこと，しかし，二つに取引に当って品質や数量を基準とした「一定のまとまり」が必要とされること，三つに，腐敗性，貯蔵性の低さによって，迅速な流通が必要とされることに条件づけられているからである．それ故，市場圏城が地域から全国へと拡大し，「一定のまとまり」が大きくなればなる程，規格化が重要となり，事実，市場圏域の拡大の中で，共選、共販団体が形成され，その大型化が進展してきたのである．