秋接ぎ法この道30年のプロが教える伝承の極意

摘要

約30年前、安行の有名園芸店で働く上原氏に、大先輩の「浦和の国和さん」という人が梅や松の接ぎ农を教えてくれたことが転機となります。その先輩.は芽接ぎの名人で、昭和中期のひと頃に園芸界を席巻した宮島五葉松の素材生産を一手に担っていたといいますから、その腕の確かさがうかがえます。名人の薫陶を.受け、最初は失敗ばかりでしたが徐々に習得した上原氏ば郷里に戻って独立し、現在では真柏の品種もの、姫性赤松ゃジヤノメ松、梅の小輪品種などを生産販売します。特に近年は人気の高まりとともに老爺柿に力を入れ、様々な実験と試行を重ねます。ここでご紹介するのは、業者間で俗に「秋接ぎ」と呼ばれる、8月の猛暑が終わる頃に行なう芽接ぎ法です。