最近におけるソバの育種研究とその展望：第7回国際ソバシンポジウム（カナダ、マニトバ州）での議論を踏まえて

摘要

1980年に, 当時ユーゴスラビアのリエブリアナ市（現スロベニア共和国首都）で小さくスタートしたソバの国際シンポジウムも，18年を経た本年には第7回を数え，22カ国から参加するまでになった．今回は，日本向けソバの育種を手がけ，世界的にみてソバ育種の先端的研究の成果を挙げつつあるカナダ、マニトバ州で開催されるという類をみない特徴的な国際集会であった．またプロシーデイングスには，シンポジウムに参加できなかった世界各国の研究者たちにも，積極的に誌上参加の門戸を開いているという特徴もあり，研究の趨勢を知ることができる．