未、低利用有機性資源の飼料利用に関する研究：都市厨芥の飼料利用

摘要

1999年の「有機性資源循環利用の促進のための基本方針」で示されている有機性資源を図（左側）に示した。いずれもその利用率から、未利用もしくは低利用資源として位置づけられる。 その中で動植物残渡（産業廃棄物）に分類される食品製造副産物は、家畜の飼料に利用され、その研究も行われている。 しかしー　 いわゆる生ごみである一般廃棄物のリサイクル率は0．3％と極めて低い水準にある。2002年にはー「食品循環資源の再生利用等の促進に関ずる法律（食品リサイクル法）」が施行され、一般廃棄物食品残達1，600万トン中600万トンを占める事業系廃棄物を対象としての飼杵利用の動きが活発になってきている。 本稿では、外食産業からの廃棄物だけでなく中食産業のセントラルキッチン、学校給食施設をも含めた事業系食品廃棄物を都市厨芥と定義し、各種都市厨芥の化学組成の変動を調査した報告を紹介ずるとともに、今後の課題を述べる。