JICA中国内蒙古乳製品加工プロジェクトの成果

摘要

国際協力事業団（JICA）による中国内蒙古乳製品加工技術向上計画は、1994年6月から1999年5月まで内蒙古自治区呼和浩特（フフホト）市にある内蒙古農牧学院（現在、内蒙古農業大学に改称）で実施され、成功裡に終了しました。 この5年間に派遣された日本人専門家は、長期が8名（うち農水省2名、JICA関係2名、民間会社4名）、短期が延べ34名（うち農水省3名、県1名、大学1名、民間会社29名）であり、日本で研修した中国人カウンターパートは25名に及びました。 日本側からの財政投入実績は、研修費用等一部推定を含む直接的な費用として約5億4千万円にのぼるものとなりました。この中には、日本側の県、大学や民間会社等の支援機関が研修生受入や技術情報の提供のために負担した経費等を含んでいませんが、現地の専門家からの要請に対応した日本国内からの細やかな応援に要した経費はかなりの金額になるものと推測されます。 また、その支援活動の内容は、派遣されている日本人専門家の活動を裏打ちするものとして金銭に換えがたい貴重なものでした。