温度·pHを制御したフロナスルー溶解試験による花崗岩溶解速度定数式の提案とその妥当性の検討

摘要

地熱発電など地下深部からエネルギーを抽出する過程や，放射性廃棄物や二酸化炭素などエネルギー生成彼の副産物を地下深部に隔離する過程において，対象となる岩盤は，熱·水·応力·化学達成場に曝される。例えば，放射性廃棄物処分施設近傍では，廃棄体からの発熱作用応力の上昇，地下水の高アルカリ化等の複合的な影響を長期に渡り受けることが考えられる。特に，作用温度·応九pH条件に依存する岩石構成鉱物の溶解·沈殿等の化学作用は，顕在化することになり，その結果，対象岩盤の力学·水理学·物質輸送特性などの物理特性は時間の経過と共に変化することが予測される。