金属鉄とおがくずを利用した窒素?リン高度水質浄化技術の開発

摘要

金属鉄とおがくずからなる脱NPペレットと，多段土壌層法を併用した高速高度処理技rn術の開発を目的に，カラム試験ならびに実証試験を行なった。rn鉄粉とおがくずを混合し，ポリビニルアルコールをバインダーとしてペレット状に成型rnした（脱NPペレット）。鉄粉とおがくずの混合比率が異なる4種と，バインダーなしの1rn種も含めて計5種類の脱NPペレットを作成した。通水性確保を目的に脱NPペレットとゼrnオライトを体積比1:1で混合し，直径60mm，高さ1,000mmのカラムにそれぞれをrn800mm充填した。下水処理場からの処理水を原水として，負荷量を4～12t/m~3?dに変え，rn飽和上向流で流人させ浄化試験を行なった。rn窒素は負荷量や気温によってその除去効率に変動がみられたが，除去率として最大90%rnに達したときもあった。リン除去については負荷量の変動にも影響をあまり受けず，すぐrnれた処理能力を示していた。しかし，目詰まりが起こると，汚水と脱NPペレットとの接rn触効率の低下からか処理能力の低下がみられた。また，脱NPペレットに加え，カラム内rnに高級脂肪酸を添加した実験では，窒素除去能力の向上がみられた。rn実証試験では，脱NPペレットと軽石を体積比で1:1に混合し，容量200lのタンクにrn160l充填した。多段土壌層装置との併用により，高速負荷条件において，すぐれた窒rn素?リン?有機物処理を行なうことができた。