地下鉄に近接した分岐立坑を上向きシールドで施工: 国道25号 御堂筋共同溝

摘要

御堂筋共同溝事業は，国道25号の路線延長4,019mの区間に計画している水道管および電力ケーブルを布設するための共同溝を構築するものである.御堂筋共同溝は本体トンネル部と分岐立坑で構成されており，分岐立坑は交通量の多い国道25号内分離帯の中に位置している.また，近傍には大阪市営地下鉄御堂筋線が通る.分岐立坑構築時には軌道に関係する周辺地盤への影響を最小限に抑える必要があることから，その施工には上向きシールド工法を採用した.本稿では，7か所の上向きシールド工法によるシャフト部のすでに施工が完了している5か所(EB3, EB4, EB5,EB6, WB1)のうち，2か所(EB3， EB6)の上向きシールド工法によるシャフト部の施工実績について報告する.