貨物集配中の車両に係る駐車規制の見直しの推進について

摘要

平成29年に開催された自動車運送事業の働き方改革に関する関係省庁連絡会議において，「働き方改革実行計画」(平成29年3月28日働き方改革実現会議決定)および「経済財政運営と改革の基本方針2017」(平成29年6月9日閣議決定)を踏まえて取りまとめられた「トラック·バス·タクシーの働き方改革『直ちに取り組む施策』」の中に「貨物集配中の車両に係る駐車規制の見直し」が盛り込まれた。その背景には，宅配貨物が年々増加する中で，特に，駐車スペースの少ない都市部における宅配貨物の各戸配達における駐車場所の確保等に苦慮する事業者から，荷下ろし等のためのトラックの駐車場所の確保や駐車規制の緩和等について要望がなされていることがある。このことから，警察では，平成30年2月20日付け警察庁交通局長通達「貨物集配中の車両に係る駐車規制の見直しの推進について」に基づき，令和2年度末までに各都道府県警察において集中的に貨物集配中の車両に係る駐車規制の見直しに取り組むこととしている。本稿では，貨物集配中の車両に係る駐車規制の見直しについて，警察の取組みを紹介する。