橋とトンネルの技術小史

摘要

道は，いつも平坦ではない。嶮しい地形には，谷あり，山ありである。道を造るとき，山があればトンネルを掘り，谷には橋を架け，そして道ができていく。人間は道を往来し，物資，文化を運び，交通や通信を発達させてきた。こうして，橋やトンネルは社会生活を便利にしてきた。科学•技術文明の恩恵を受け，現在，我々は当然のようにその便利さを享受しているが，橋ゃトンネルの建設の歴史には，成功の陰にたくさんの失敗，中断があり，紆余曲折があった。今年（2018年）は，青函トンネル，瀬戸大橋の開通から30年，明石海峡大橋の開通から20年の節目になる。この機会に日本における橋，トンネルの技術史を述ベてみたい。