力の大きさと訓練難度の関係に関する基礎研究: 手組立作業の力の制御訓練への応用を目指して

摘要

組立ラインでの多くの作業は作業者による手組立作業であり，その多くは簡単な工具や手で力を加えて部品を組付ける作業である。これらの作業は，一般に難しくないと認識されているが，力を適切に制御できないことによって所定の標準時間内にミスのない作業ができないことも多い。rn本論文は，手組立作業における力の制御訓練への応用を目指して，力の大きさと訓練難度の関係を明らかにすることによって訓練設計に必要な知見を得ることを目的として実験を行った。その結果，“普通”と感じる力と“強い”と感じる力は訓練難度が高いことが明らかになり，力の感じ方を数値化することによって被験者にとって訓練難度の高い目標値を明らかにする方法を考案した。