ALS患者対象に白血病治療薬京大などの研究グループ第1相試験実施9人中5人が進行停止

摘要

京都大学iPS細胞研究所の井上治久教授と徳島大学病院脳神経内科の和泉唯信教授、京都大学医学部附属病院脳神経内科の高橋良輔教授、北里大学、鳥取大学の共同研究ダループは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者を対象としたボスチニプ第1相試験を実施し、一部の患者でALSの進行の停止がみられたと発表した。治験参加人数が少数であるため有効性の有無は明確には判断できないが、第2相試験に向けさらなる検討を続けるという。ALS特有の有害事象はなかった。成果は10月3日～7日にオンラインで開催された国際学会「第25回世界神経学会議「XXV World Congress of Neurology(WCN 2021)」で発表された。