アミノ酸配列で創薬九大など手法開発

摘要

多くの疾患の治療薬は、タンパク質をターゲットとしているが、立体構造がわからないため創薬研究が進まない事例は数多くある。九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授、ハーバードメディカルスクール·システム生物学部門の清水秀幸リサーチフェロー、北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所の澤洋文教授の研究グループは、疾患の原因となるタンパク質の立体構造ではなく、アミノ酸配列から治療薬を探索する人工知能システムLIGHTHOUSEを開発した。ガンの悪性化関連酵素PPATタンパクを抑制する化合物を発見したほか、既存薬の中から新型コロナ治療薬につながる薬を発見した。bioRxivで公開された。