光•量子融合連携プロジェクト文科省が9課題決定

摘要

文部科学省は、光•量子融合連携研究開発プログラムについて、42件の応募の中から9件の課題を採択した。光•量子ビーム技術を連携を促進し、日本の施設•設備を横断的に活用する先導的利用研究と、将来を俯瞰した基盤技術の開発を進めることで基盤構築を図るもの。期間は5年。予算総額は約16億円。横断的利用研究では、放射光、中性子(ビーム)、レーザー等の複数の光•量子ビーム技術を横断的に利用し、ダリーン、ライフ分野において革新的な成果の創出を目指す課題6件が採択された。◇レーザー•放射光融合による光エネルギー変換機構の解明(高エネルギー加速器研究機構•足立伸一氏)◇中性子と放射光の連携利用によるタンパク質反応プロセスの解明(京都大学•三木邦夫氏)◇エネルギー貯蔵システム実用化に向けた水素貯蔵材料の量子ビーム融合研究(原子力機構•町田晃彦氏)◇量子ビーム連携によるソフトマテリアルのグリーンイノべーション(九州大学•高原淳氏)◇中性子とミュオンの連携による「摩擦」と「潤滑」の本質的理解(高エネルギー加速器研究機構•瀬戸秀紀氏)◇実用製品中の熱、構造、磁気、元素の直接観察による革新エネルギー機器の実現(原子力機構•新井正敏氏)基盤技術開発では、光•量子ビーム技術の融合•連携を促進する加速器等の高度化•小型化の研究開発を実施する3件が選定された。◇小型加速器による小型高輝度X線源とイメージング基盤技術開発(高エネルギー加速器研究機構•浦川順治氏)◇ものづくり現場で先端利用可能な小型高輝度中性子源システムの整備•高度化(理化学研究所•大竹淑恵氏)◇光•量子科学研究拠点形成に向けた基盤技術開発(東京大学•辛埴氏)。