高い立体規則性で高分子合成 新たなラジカル重合開発成果を高分子学会で発表

摘要

京都大学化学研究所の藤田健弘さん(大学院生)と山子茂教授は、高分子材料合成で工業的に最も広く利用されてるラジカル重台において、高分子を99%以上の立体規則性で得られる手法を開発した。アミノ酸から誘導される光学活性を持つ置換基「オキサゾリジノン」を持つモノマーをラジカル重合する際に、少量のマグネシウム塩を添加することで立体規則性を制御できることを明らかにした。高機能な高分子材料の開発につながる成果と期待される。成果は5月29-31日に国立京都国際会館(京都市左京区)で開催される第62回高分子学会年次大会で発表される。