スマート治療室のハイパーモデル東京女子医科大病院に設置臨床研究開始AIが手術をサポート

摘要

東京女子医科大学などの研究グループは4月3日、同大学病院内に『スマート治療室(SCOT)』のハィパーモデルを設置し、臨床研究を本格始動することを発表した。手術室など治療の現場では、様々な医療機器や設備などからの膨大な情報を受け取り医師や医療スタッフが迅速に判断し、治療を行っている。AMED(日本医療開発機構)が支援し、東京女子医科大学や広島大、信州大など5大学、デンソーや日立製作所など11社が2014年から開発している『スマート治療室』は、IoT技術を活用して各種医療機器や設備を接続•連携させ、手術の進行や患者のバイタルサイン等を可視/情報化することで手術チームで情報を共有し、手術精度や安全性を向上させることを目指している。SCOTは、MRIやCT等での診断と治療を同時に行える部屋全体が1つの医療機器として機能するものだ。このコンセプトが評価され、3月に内閣府主催の第1回日本オープンイノべーション大賞で厚生労働大臣賞を受賞している。