制御信号多重符号化に基づく非同期データ転送方式とそのVLSI実現に関する研究

摘要

近年の半導体微細化技術の進展に伴い．システムオンチップ（System on a Chip：SoC）に代表されるように複数の機能モジュールが1つのチップに集積されるようになる一方，クロックスキューやクロック分配消費電力の増加など配線に起因する問題が深刻となってきており，従来の同期式制御ではチップの惟能向上が困難となってきている．これらの問題を本質的に解決する一手法として，クロックを用いない非同期式制御が知られており，平均遅延による高速化や適応動作による低消費電力化などの効果が期待されている．