井関農機、植物の光合成の能力を直接計測する装置を開発

摘要

通常、植物工場や施設園芸などにおける精密農業は土壤の状態やCO_2濃度など作物の育つ環境を精緻に計測し、それを最適な状態に保つべく制御する。これに対し、井関農機が愛嫒大学と共同開発した「植物生育計測装置」は、植物に触れることなく植物自体の健康状態を直接計測し、その結果を環塊制御にフィードバックしょうという新しい手法「SpeakingPlant Approach」(SPA)を実現するための装置だ。「人の目では分からない病害虫の影響や水の過不足、気温の影響などを早期に発見できる」（井関農機•愛媛大学農学部寄付講座助教の坂井義明氏)。いわば、植物の生育状況を直接「見える化」する装置だ。