東京大学など、従来よりも100倍固い畳める「オリガミ展開構造物」を開発

摘要

東京大学は、イリノイ大学、ジョージァ工科大学などと共同で進める「折り紙」の原理を応用した構造物に関する研究の成果を9月に発表した。シート状の1枚の材料を折り紙のように扱うことにより、普段は折り畳んで収納し、必要に応じて3次元的に展開して用いる構造物を実現できる。ソーラーパネルなど宇宙構造物などに応用例がある。しかし、従来の「折り紙構造物」では、シート材料自体が容易に曲がってしまうため、意図しない変形が起こり、展開時に構造的な固さ(剛性)を確保できない制限があった。また、油圧等によるァクチユエータ(駆動機構)を用いるメカニズムにも難点があり、展開動作を意図通りに制御できない課題があった。