チユラロンコン大学(タイ)

摘要

私たちは，寒さを楽しむ家として布をまとった建築を提案する.われわれ人間は気温の変化に衣服を身につけることで対応する.同様に建築も環境の変化に対して，布をまとうことで室内を快適な温度に保っことを考えた.「WEAR-HOUSE」は布をっまみ上げたような形状で，3本の木柱と，3層の布，木屋根で構成される.布は外側から防水布，ウール，ポリエステルで，冬は3層，夏は1層，春夏は2層と，布のカーテンを開閉することで，室溫を環境に合わせて調整することができる.また，カーテンによって用途に応じて空間を大小に仕切ることもできる.原始的な方法と現代技術を組み合わせで，寒さの中で暖かさを感じっっ，大樹町の厳しい寒さを楽しめる空間となる.