32.パラフィン包埋組織標本からの接合菌の核酸同定方法の確立

摘要

接合菌症は一般に白血病や糖rn尿病などの易感染患者に好発する日和見感染型深rn在性真菌症の1つであり，起因菌はムーコル科rnMucoraceaeの4属Rhizopus, Rhizomucor,rnMucor, Absidiaのいずれかの菌種にはば限られrnている．確定診断を行うためには病理組織検査おrnよび塗沫，培養検査を行う必要がある．多くの場rn合，診断は病理組織検査のみにより行われていてrn起因菌種の同定がなされていないのが現状であrnる．今回我々は，接合菌症が疑われたパラフィンrn包埋組織標本からPCR増幅方法によって，接合rn菌の菌種の同定を試みたので報告する．