班報告：ディジタルブレストトモシンセシスに関する品質管理方法の検討

摘要

【目的】近年，ディジタルブレストトモシンセシス（以下，DBT）技術を搭載した乳房用X線撮影装置が普及しつつある.DBTは，1回の撮影で乳房に異なる角度でX線を連続(またはパルス)照射し，撮影後に画像を再構成することで，任意の複数断層画像を得ることができる.しかし，DBTにおける品質管理方法に関する国際規格はなく，国内外の研究においても，施設で保有している装置固有の性能報告が主で ある.そこで，本研究では，国内で販売しているDBTについて基礎実験を行い，データを収集するとともに，実現可能な共通点についての議論し，わが国における品質管理方法の確立を目指す.