小樽港斜路式ケーソン製作ヤード: 空前の大事業で実現した世界初の渦路式斜路

摘要

明治維新以降、急速な近代化を推rn進したわが国において、北海道のそれはrn本州とは異なった形で歩んだ。1869rn（明治2）年、新政府によって創設されrnた開拓使は、明治10年代から巨額の資rn金を投入して炭鉱開発に着手。未開地rnであった幌内（現二二笠市）に炭鉱を開rnき、事務の拠点と鉄道の中継施設を札rn幌に、そして石炭を陸送する鉄道の起rn点を小樽手宮に置いた。石狩湾に面すrnる小樽は、1880年に札幌－手宵闇rnに鉄道が開通し、石炭輸送だけでなくrn北海道開拓の物資輸送の要衝となったrnことで、本格的な港湾施設の整備が急rn務となっていた。