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ニューヨーク市タイムズ•スクエアの広場化プロセス: BID設立以降の取り組みに着目して

机译:纽约时报广场广场化进程:专注于BID成立以来的努力

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摘要

Recently, reinvention of public spaces is receiving academic and practical attentions. The purpose of this paper is to make clear the planning process of "pedestrian plaza" in Times Square as a result of collaborative efforts by Times Square Alliance, NYC-DOT and other professional organizations. The following four facts are pointed out and discussed as lessons from the process:1) continuous initiative by TSA as an area management organization, 2) supports from the professional sector, in particular, non-profit organizations for remaking the public realm, 3) leaderships by the mayor and the commissioner, 4) connection between local pedestrianization and transformation of the city's structure.%最後に、ここまでに明らかにしてきたタイムズ•スクエアでの広場化のプロセスについて、都市デザインをめぐる政策論、運動論の観点から整理、考察を加えて、本論文のまとめとしたい。(1) TSAの継続的で主体的な取り組みタイムズ•スクエアでは、地域の営業者や不動産所有者らで組織するTSAが、一貫して主体的に広場化を推進してきた。特に2004年のタイムズ•スクエア誕生100周年や2009年の市交通局による道路の改修整備事業を見据えて、1990年代後半の早い段階から、タイムズ•スクエアの歩行者と自動車の錯綜という課題に正面から向き合い、現況把握、基本構想立案、社会実験の企画までを市交通局よりも先行するかたちで、漸進的に取り組んだことが明らかになった。2007年以降、巿交通局が主導して、観点を歩道拡張から道路の全面広場化へとシフトさせ、ミッドタウン全体にわたる社会実験を実施した際にも、TSAは社会実験で生み出される広場の運営管理者として関わる一方で、独自に社会実験の評価を実施するなど、地域自治=主体的なエリアマネジメントの観点を維持し続けた。エリアマネジメント組織としてのTSAの継続的関与は、タイムズ•スクエアの広場化プロセスにおいて重要な役割を果たしたと考えられる。TSAの取り組みは、我が国でも存在感を増し始めているエリアマネジメント組織の役割や可能性についての認識の深化を促すだろう。(2) 地域主導を支えた専門家たちの関与TSAによる主体的な関与を支えたのは、TSAと協働した専門家たちであった。とりわけ、TSAが交通エンジニアのPHAに早い段階から継続して業務を発注し、交通に関するデータを蓄積していったこと、その一方で、DTPSやPPSといった公共空間のデザイン支援を専門とする非営利組織に、空間設計ではなく、多様な専門家やステークホルダーを巻き込んだワークショップの運営や徹底した歩行者の行動調査を委託したことによって、タイムズ•スクエアの空間改善の前提条件を多角的に用意することができたのである。特に、DTPSやPPS、さらにはダッフィー広場のチケットブースの建替えを支援したヴァン•アレン•インスティチュート、街路ルネサンス運動に展示会会場を提供したニューヨーク市都市芸術協会など、ニューヨーク市に本拠地を置いた「公共領域の拡大」を活動理念とした非営利専門家組織は、地域自治と技術的検討との間をつなぎ、タイムズ•スクエアにおける歩行者空間拡大の取り組みのフレームを、当初からの交通混雑の解消、歩行者の安全性確保といった交通の課題に加えて、場づくり、公共空間の創造という課題へと展開させていく契機を提供することになったと考えられる。そうした専門家像は、少なくとも我が国では未成熟である。(3) 市長と局長のリーダーシップと迅速な社会実験ブルームバーグ市長が『PlaNYC』を公表した2007年以降は、ニューヨーク市全体の公共空間に関する明確な目標のもとで、サディクカーン局長によるブロードウェイの全面広場化の着想、その実現を前提とした社会実験など,タイムズ•スクエアの広場化を市が先導した。そして、社会実験の結果に関するあらかじめ設定された指標に基づいた定量的評価や恒久化についての迅速な決断は、タイムズ•スクエアの広場化の実現を決定づけた。タイムズ•スクエアの広場化の経験は、地域、民間、行政等の協働を基本とする現代都市デザインにおいても、市長や担当部局のリーダーシップがいかに重要であるかを端的に示している。(4) 道路空間の広場化と都市構造の変革との接続TSAが主導して、タイムズ•スクエアの課題解決という枠組みの中で先行していた議論、提案は、市交通局がゲール事務所による調査等で補強しながら打ち出した「世界水準の街路」というコンセプトによって、交通問題解決から公共空間再編の取り組みへと展開した。加えて、市交通局は、タイムズ•スクエアのみならずミッドタウンのブロードウェイ全体に対しての広場化を施策化したことで、タイムズ•スクエアという一地区のプロジェクトではなく、都巿スケールの歩行者軸を創出する都市空間戦略の中心的プロジェクトという役割を担うことになった。この役割を与えられたことで、タイムズ•スクエアの広場化自体も推進されたと考えられる。交通問題解決から公共空間再編へ、地区スケールから都市スケールへとその枠組みを広げた経緯は、道路空間の広場化が都市構造の変革を導く可能性を明確に示している。
机译:None

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