吐血: 2.胆道系からの出血でも「吐血」を生じることがある

摘要

72歳，男性．①C型慢性肝炎，②肝細胞癌．既往歴：とくになし．生活歴：飲酒（5合/60歳まで），喫煙（-）1983年，肝機能障害を指摘された．1993年，HCV陽性が判明し，肝生検にて慢性肝炎と診断された．インターフェロン投与を受けるも眼底出血にて中止，以後近医で経過観察された．　2003年1月，肝細胞癌（hepatocellular carcinoma：HCC）（S8，3.0×2.4cm）を指摘され，当科紹介受診し，第1回目の入院となった．同病変に，経皮的ラジオ波焼灼術（RFA）を施行した．同年11月再発（S4，2.3×2.0cm．S2，1.3×0.9cm）に対し，RFAを施行した．