小児肥満症の管理と問題点: 親子で肥満治療に取り組む

摘要

1.小児肥満症は,原発性肥満症としてその成因に関連した疫学的分類は将来治療法の開発を基に細分化されるであろうが,現状ではやはり世代別の生活習慣の形成を考慮した対応が基本である.2.とくに,子どもの貧困率とも関連して,高度肥満症では子どもの成育環境の問題も近年クローズアップされてきている.3.このような背景と成人肥満症へのトランジションをどのようにするかも,成人病の予後との関連から重要な問題となる.