ウエルシュ菌による食中毒事例について

摘要

平成26年12月3日（水），Aホテルから宿泊客約30名が腹痛を訴えているとの連絡があり，同日B病院およびC病院より腹痛，下痢等食中毒様の症状を訴えている患者を診察したとの届出があった.患者は修学旅行団体148名およびホールスタッフ4名で，2日（火）にAホテル内レストランにて提供されたタ食を摂食し，2日のタ食後から4日タ方にかけて発症した.摂食状況は表1のとおりで，統計的有意性が示されたのは牛肉オイスター炒め，チキンのトマトソース，ペペロンチーノ，グラタンの4食品であった.潜伏時間は表2のとおりで平均潜伏時間は11.6時間であった.また，患者の症状は表3のとおりで比較的軽度であった.